Swim-Bait

基礎知識
使い方

基礎知識

（１）ボディ

（１−１）　大きさ　

　スイムベイトを選ぶとき、非常に重要になるのがボディサイズの選定です。研究報告にも書きましたが、バスが口を使うパターンには数種類あります。スイムベイトの場合は「捕食」と「威嚇」です。

１．捕食で釣る場合（食い気のあるバス）→「小さいモノ」
バスは「今の自分に必要なエサの量」を完全に把握しています。満腹の場合は目の前をエサが通過しても口を使いません。よって大き過ぎると、捕食モードのバスはなかなか喰ってくれません。体長の１／３程度がベストで、大きくても１／２まで。

２．威嚇で釣る場合（食い気のないバス）→「大きいモノ」
バスは自分のエサ場や寝床、産卵床に着いているとき、近くを通るものに対して威嚇行動をとります。小さなものに対しては行わず、ある程度大きなものに対して極端に威嚇します。この事から、食い気のないバスでも、なわばり意識を刺激し、威嚇で口を使わせる事によって釣る事が出来ます。

３．興味本位の場合（ひやかしバス）
バスは好奇心旺盛で、見たことのないモノには非常に興味を示します。スイムベイトのように大きな波動を生むルアーには、とりあえず近づいてきます。が！このタイプは、ほとんどの場合、「見てるだけ」です。このタイプの釣り方は使い方に。



（１−２）　形状

また、リップの付いたものもあります。

　巻抵抗を泳ぎに換える部分が、尻尾であるか（シャッドテイルタイプ）リップであるか（リップタイプ）の違いです。リップタイプは、ほとんどの場合、尻尾は魚と同じ平らな形状をしています。泳ぎは、基本的には、シャッドテイルが「ローリング」、リップが「ウォブリング」ですが、尻尾の付け根の太さによって大きく変わってきます。
ローリング ウォブリング

　　　



（１−３）　素材

　これは柔らかいと泳ぎ出しが良い。固いと尻尾の動きがボディに伝わりやすい、針り持ちがいいなどなど・・・


（２）ラインアイ

　スイムベイトは重い物が多いため、太めのラインで結ぶ事が多く、下手に結ぶと一投目で「パツッ」なんて事も。ラインチェックも忘れずに。


（３）フック

　フックの種類も多々あり、ジグヘッド内蔵タイプでトリプルフックが付いていないモノもあります。

　トリプルフックの場合、ボディにフックを引っかけて使う場合があります。キャストや着水時のライントラブルを減少させる為です。しかし、フッキング率は多少減少します。ただ、種類によっては泳ぎ方が極端に変わる場合がありますのでご注意を。


（４）テイル

　スイムベイトで一番大切なのはテイルとボディの連結部分。ここが細いとテイルがよく動く。ここが太いとある程度のスピードがないと動かない。しかし細ければ細いほどテイルのウォブリングがボディに伝わらない。

　次にテイルの大きさですが、小さい方が泳ぎだしが良く、大き方がアピールが大きいが、動きが鈍くなる。

　次にボディとテイルの大きさの関係。ボディにある程度の大きさがないとテイルに負けてまったく動きません。またボディにある程度の重さがないとこれまたテイルに負けて全く動きません。

使い方

１．基本は表層をスローで。

　着水後、沈まない程度のスピードでゆっくり巻く。種類によって異なるがスローでもきっちり泳ぐ物なら、ボトムに着いたバスでも上がってきてバイトする。速いとミスバイトが増える。また、ワーム素材の利点で、ミスバイトやフックに乗らなかった場合でも、くわえ直したり、再度アタックしてくることがあるので、即アワセよりはストロークの長いスイープや巻あわせの方が無難。


２．中層、ボトムをスローで。

　活性があまり高くないときは少し沈ませてやることもあります。この時も基本はスローで。ボトムにコンタクトさせる時や、バンピングさせる時は、ジグヘッドタイプ（シングルフック）の物が良いです。下にトリプルフックの着いた物では、帰ってこない確率大！


３．それでもダメなら高速で。

　どうしてもダメな場合は、帰る間際に高速で巻いてみましょう。食い気の無いバスをリアクションで釣ってしまおうという使い方です。が、普通のスイムベイトは、あまり高速で巻くとバランスを崩すので注意。


４．あえてスイムベイトでは釣らない

　もうすでに「ルアーとしての使い方」ではありませんが・・・スイムベイトの集魚能力の高さは凄まじい物があります。が、なかなかバイトに結びつかない。そんな時はスイムベイトで釣ることを捨て、「バスを寄せる道具」として開き直ってみましょう。二人一組が理想ですが一人でも出来ます。まずスイムベイトを巻いてきます。すると高確率で「ひやかしバス」が付いてきます。そこで、小さなワームのノーシンカー等を近くにキャスト。これで釣ってしまおうと・・・つまり「撒き餌」みたいな物です。パーティーに連れて行く、「彼氏のいる美人」と同じ使い方です。

情報提供：　ニケさん、チームギル（セコさん、隊長さん）